Japanese
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手術手技 私のくふう
Threadwire saw(T-saw)の開発と脊椎外科領域での応用―その1.完全還納式椎弓切除術
Laminotomy and Matching Replacement using Threadwire Saw (T-saw Laminotomoplasty)
富田 勝郎
1
,
川原 範夫
Katsuro Tomita
1
1金沢大学医学部付属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
手術器械
,
surgical instruments
,
椎弓切除
,
椎弓形成術
,
laminectomy
,
laminoplasty
,
骨切り術
,
osteotomy
Keyword:
手術器械
,
surgical instruments
,
椎弓切除
,
椎弓形成術
,
laminectomy
,
laminoplasty
,
骨切り術
,
osteotomy
pp.1249-1257
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901240
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抄録:Threadwire saw(T-saw)は,Gigli sawの考えを発展させ筆者らが開発したものであり,stainless steelのより糸で構成された直径0.5mmのmicrocableである.表面は滑らかで軟部組繊に対して安全であり,また柔軟で操作性に富んでいるため,脊椎硬膜外腔に挿入しsawing motionの操作にて椎弓,椎弓根,棘突起を硬膜を傷つけずに,鋭利に切離することが可能である.我々はこの骨切り手技を各種の脊椎手術に応用しているが,今回は完全還納式椎弓切除術(金大式)を紹介した.本法は『T-sawを用い脊髄腫瘍切除など椎弓切除のうえ脊柱管内操作を必要とする際に,いったん椎弓を切離し,脊柱管内の操作が終了した時点で再びもとの位置に解剖学的に正確に還納する』方法である.脊柱管内病変に対する極めて良好な視野が得られ,安全な手術操作が可能であった.術後3ヵ月程度でprimary bone healingを認め,後方支持機構の安全な復元が得られた.
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