Japanese
English
論述
仙骨全切除後の再建術
Reconstruction after Total Sacrectomy
司馬 立
1
,
太田 康人
1
,
曽雌 茂
1
,
舟崎 裕記
1
,
神人 護
1
,
室田 景久
1
Ritsu Shiba
1
1東京慈恵会医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
仙骨腫瘍
,
sacral tumor
,
脊椎インストルメンテーション
,
spinal instrumentation
,
全仙骨切除術
,
total sacrectomy
Keyword:
仙骨腫瘍
,
sacral tumor
,
脊椎インストルメンテーション
,
spinal instrumentation
,
全仙骨切除術
,
total sacrectomy
pp.651-657
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901380
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抄録:3例の原発性仙骨腫瘍に対し,仙骨全切除とその再建を施行した.症例は,男性1例,女性2例で,腫瘍の病理診断は,脊索腫が2例,非定型的骨肉腫が1例であった.全例に対し,前,後方アプローチによる仙骨全切除術を行い,脊椎instrumentationを使用した再建術を施行した.全例に,骨癒合が得られ,2例は,一本杖歩行が可能となった.合併症として,2例に,死腔に感染を認めたが,持続灌流により治癒した.
本手術は.侵襲が大きく,出血量も大であり,長時間を要することから,術後の患者の消耗は著しく,合併症の発生頻度も高い.したがって,スタッフ等が充分に準備できない場合は,二期的に分けて行った方が,安全と考える.
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