Japanese
English
論述
腰椎疾患における3D-myelo-CTの応用
Application of 3D-myelo-CT for Lumbar Disease
平 学
1
,
遠藤 健司
1
,
柄沢 玄宏
1
,
浦和 康人
1
,
伊藤 公一
1
,
市丸 勝二
1
,
三浦 幸雄
2
Gaku Taira
1
1東京医科大学霞ヶ浦病院整形外科
2東京医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kasumigaura Hospital, Tokyo Medical College
キーワード:
three-dimensional CT
,
3次元CT
,
myelography
,
脊髄造影
,
lumbar disease
,
腰椎疾患
Keyword:
three-dimensional CT
,
3次元CT
,
myelography
,
脊髄造影
,
lumbar disease
,
腰椎疾患
pp.219-227
発行日 1997年3月25日
Published Date 1997/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902113
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抄録:近年,ヘリカルCTの脊髄外科への応用も著しいが,通常の撮像方法では硬膜管や神経根の描出は困難であった.われわれは,myelography施行後に条件設定をし,腰椎椎間板ヘルニア(LDH)および腰部脊柱管狭窄症(LCS)に対しヘリカルCTを撮像し,他の画像診断と比較検討した.その結果,硬膜管および神経根の圧排を立体的に描出することが可能となり,従来からのmyelo-CTでの病的圧排像が,一連の流れとして観察可能であり,手術のシュミレーションや患者への説明に有用であった.また,MPR画像では,撮像後に,任意のslice面を選択し再構成可能であるために,骨性因子による破膜管や神経根の圧排所見を約80%で診断可能で,LCSの高位診断として有用であった.しかし,3D画像を得るには,硬膜管に造影剤を充満させることが必要なため,scan範囲が限定される.また,撮像方法が連続scanの故,axial画像が従来の2D-CT画像に比べ劣るなど,今後の課題と思われた.
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