Japanese
English
論述
腰椎椎間板ヘルニアのMRIと各種画像診断との比較
Comparison of Magnetic Resonance Imaging and Conventional Neuroradiographies in Lumbar Herniated Nucleus Pulposus
西島 雄一郎
1
,
谷口 充一
1
,
道下 正光
1
,
太田 義明
1
,
近藤 毅
1
,
利波 久雄
2
,
山崎 安朗
1
,
東田 紀彦
1
,
山本 達
2
Yuichiro Nishijima
1
1金沢医科大学整形外科
2金沢医科大学放射線科
1Department of Orthopedic Surgery, Kanazawa Medical University
キーワード:
核磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
腰椎
,
lumbar spine
,
髄核ヘルニア
,
hemiated nucleus pulposus
,
脊髄造影
,
myelography
,
コンピューター断層撮影
,
computed tomography
Keyword:
核磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
腰椎
,
lumbar spine
,
髄核ヘルニア
,
hemiated nucleus pulposus
,
脊髄造影
,
myelography
,
コンピューター断層撮影
,
computed tomography
pp.229-234
発行日 1992年3月25日
Published Date 1992/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900798
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抄録:MRIが腰椎椎間板ヘルニアの従来の画像診断にとって変わり得るかを検討する目的で,手術で椎間板の病態を確認できたヘルニア例について術前のMRI所見を手術所見と比較し,ヘルニアの有無,高位,局在,形態の各項目の診断精度を従来の画像診断と比較した.術前にMRI,myelography,CTM,Discography,CTDが行われている58例,63椎間を対象にした.ヘルニア診断のMRIの正確度は78%で,他の画像診断と大差はないが,感度は96%と最も高く,特異度は25%と最も低かった.高位が正しく判定できた割合は,MRIでは77%で,CTM,CTDに比べて低かった.MRIのtransaxial像で左右の局在の一致率は55%でCTM,CTDに比べて低かった.
extrusionとprotrusionの鑑別は,MRIでは困難であった.MRIはヘルニア有無のスクリーニング診断には最も適当であるが,高位,手術進入側の決定には他の画像診断が必要で,ヘルニア形態の診断も確実とは言えなかった.
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