Japanese
English
論述
アテトーゼ型脳性麻痺に合併した頚椎症性脊髄症,神経根症に対する前方後方固定術の治療成績―術後2年以上経過例の臨床成績とX線学的変化
Postoperative Clinical and Roentgenographical Evaluation of Anterior and Posterior Spinal Fusion to Cervical Myelopathy and Radiculopathy due to Athetoid Cerebral Palsy
大山 晃二
1,2
,
近藤 総一
1
,
岩村 祐一
1
,
秋山 典彦
3
,
大成 克弘
4
Koji Ohyama
1,2
1横浜市立大学整形外科
2神奈川県立足柄上病院整形外科
3茅ヶ崎市立病院整形外科
4横浜南共済病院整形外科
1Yokohama City University, School of Medicine
キーワード:
athetoid cerebral palsy
,
アテトーゼ型脳性麻痺
,
cervical myelopathy
,
頚部脊髄症
,
operative therapy
,
手術的治療
Keyword:
athetoid cerebral palsy
,
アテトーゼ型脳性麻痺
,
cervical myelopathy
,
頚部脊髄症
,
operative therapy
,
手術的治療
pp.583-591
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901898
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抄録:アテトーゼ型脳性麻痺に合併した頚椎症性脊髄症に対する手術的治療の臨床的,X線学的成績を調査した.対象は前方後方固定術を施行した9例(男7,女2)で,脊髄症発症から手術まで平均5カ月,手術時年齢が平均45.6歳,術後追跡調査期間が平均4.2年であった.結果は,JOAスコアが術前平均5.2点が調査時平均10.2点となり,移動能力は全例が脊髄症発症以前の状態に改善した.X線学的には,固定塊椎の前弯角は術後変化は僅少で,骨癒合が全例に得られた.隣接椎間の可動角は,上位では術前平均8.2°が調査時平均3.7°,下位では術前平均10.2°が調査時平均6.4°と減少した.隣接椎間の後方すべりは術前に比べて調査時に2mm以上増加したものはなかった.環軸椎の可動角は,術前平均8.0°が調査時平均11.0°と増加した.環椎歯突起間距離は1例が術後に増加した.以上,全例に症状の改善が得られ,X線学的には固定塊椎のアライメントが保持された.また,隣接椎間は制動された.
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