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特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)
頚椎症性脊髄症の術後長期成績についての検討
Clinical Results of Surgical Treatment for Cervical Spondylotic Myelopathy ; More than 10 Years Follow-up Study
田口 敏彦
1
,
河合 伸也
1
,
金子 和生
1
,
加藤 圭彦
1
,
米村 浩
1
Toshihiko Taguchi
1
1山口大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
surgical treatment
,
手術的治療
,
clinical result
,
治療成績
Keyword:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
surgical treatment
,
手術的治療
,
clinical result
,
治療成績
pp.417-420
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902961
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抄録:術後10年以上追跡調査可能であったCSM手術例において前方法と後方法の術後成績の検討を行った.術式の選択はdecision nodeを罹患椎間数にし,2椎間以内を前方法,3椎間以上を後方法(椎弓形成術)として検討した.平均19年の追跡期間では,前方法と椎弓形成術に成績の差はなく,Kaplan-Meier法での術後成績の安定推定期間は,それぞれ14年と11年であった.術後成績に影響を与える因子としては,1年以上の罹病期間(p<0.001)があり,前方法では,13mm以内の脊柱管前後径(p<0.05),後方法では,頚椎の弯曲異常(p<0.05)であった.術後10年以上経過して成績の低下する症例は,頚椎疾患以外によるものが多い.前方法,後方法ともに術後10年以上の安定した成績が得られており,今後の課題は術式の選択よりも術前にいかに脊髄の非可逆的変化を捉えるかが問題になってくると思われる.
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