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English
特集 脊椎外傷の最近の進歩(上位頚椎を除く)(第24回日本脊椎外科学会より)
腰椎椎間孔絞扼に対する椎弓根内進入椎弓根部分切除術の成績
Clinical Results of Intrapedicular Partial Pediculectomy for Lumbar Foraminal Entrapment
久野木 順一
1
,
真光 雄一郎
1
,
蓮江 光男
1
Junichi Kunogi
1
1日本赤十字社医療センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Japan Red Cross Medical Center
キーワード:
lumbar radiculoPathy
,
腰部神経根症
,
foraminal entrapment
,
椎間孔絞扼
,
pediculectomy
,
椎弓根切除
Keyword:
lumbar radiculoPathy
,
腰部神経根症
,
foraminal entrapment
,
椎間孔絞扼
,
pediculectomy
,
椎弓根切除
pp.517-522
発行日 1996年4月25日
Published Date 1996/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901889
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抄録:腰椎椎間孔絞扼を合併した腰椎変性疾患14例に対し,椎弓根内進入椎弓根部分切除術を施行し,手術成績と脊椎構築に対する影響について検討した.男性8例,女性6例で,手術時年齢は52歳から80歳で,平均67.3歳であった.術後経過観察期間は1年から4年2カ月で,平均2年7カ月であった.JOAスコアの改善率は50%から100%で平均73.2%,4段階評価では優7例,良7例と成績は良好であった.下肢痛は全例で改善しており,経過観察中に根症状の再発した例はなかった.調査時にも除圧孔はよく保たれており,脊椎構築への影響は少ないと考えられた.本術式は従来の除圧法に比べ,最小の手術侵襲であると考えられ,高齢者脊椎症で,高度の椎間腔狭小という脊椎の短縮が椎間孔絞扼の主因と考えられる症例に対しては,有用と思われる.
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