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シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術
腰椎固定の際のPLFとPLIFの使い分け
Surgical Selection among Posterolateral Fusion and Posterior Interbody Fusion in Lumbar Degnerative Spondylolisthesis : Based on the Radiographical Analysis
川原 範夫
1
,
富田 勝郎
1
,
畑 雅彦
1
,
水野 勝則
1
Norio Kawahara
1
1金沢大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
Posterolateral fusion
,
後側方固定術
,
posterior interbody fusion
,
後方進入椎体間固定術
Keyword:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
Posterolateral fusion
,
後側方固定術
,
posterior interbody fusion
,
後方進入椎体間固定術
pp.59-64
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901812
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抄録:L4/5椎変性すべり症に症して,後側方固定(PLF)を行った26例とMoss-Miami systemを用いて後方進入椎体間固定(PLIF)を行った10例についてX線学的調査を行った.PLFを行った26例中21例に骨癒合を認め,5例に偽関節を認めた.すべりの進行は術前椎間板高の保たれていた例に多く見られ,骨癒合を認めた21例中14例に平均7%のすべり進行を認めた.骨癒合を認めた21例中14例は前弯位で癒合が完成していたが,7例は後弯位で癒合が完成していた.その7例は術前腰椎中間位側面で,すでに生理的前弯が消失し,後弯傾向にあったものであった.PLIFを行った10例全例に椎体間骨癒合を認め,alignmentおよび椎間板高の矯正・維持がなされていた.以上より,腰椎alignmentおよび椎間板高の長軸方向の矯正の必要がある腰椎変性すべり症はPLIFの適応と思われた.一方,PLFで十分対応可能なものはすべりの程度および不安定性がごくわずかで椎間板の変性が未だ初期のもの,もしくは逆に椎間板高がほぼ消失しrestabilizeされてしまったいわゆる椎間板の変性が末期のものと考えている.
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