Japanese
English
シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術
腰椎後側方固定(PLF)術を中心に
Lumbar Posterolateral Spinal Fusion (PLF) for Degenerative Spondylolisthesis
神原 幹司
1
,
宮田 重樹
1
,
藤田 烈
1
,
石崎 嘉孝
1
,
竹嶋 俊近
1
,
小泉 宗久
1
Kanji Kambara
1
1富田林病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tondabayashi Hospital
キーワード:
Postero lateral spinal fusion
,
腰椎後側方固定
,
degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
bone union
,
骨癒合
Keyword:
Postero lateral spinal fusion
,
腰椎後側方固定
,
degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
bone union
,
骨癒合
pp.23-30
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901807
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抄録:腰椎後側方固定術(以下PLFと略す)において,その骨癒合を正確に判定するため,PLF症例で追跡可能であった145例,154椎間の単純X線6方向およびCTを併用し,偽関節症例を3つの型態に分類し,骨癒合判定へと発展させた.正確な判定が可能である.また,1980年9月より1993年10月までの期間に当院で腰椎変性すべり症に対し手術治療を行った28症例を検討し報告する.男性7例,女性21例,手術時年齢は42~75歳,平均61.5歳で,その平均経過観察期間は6年5ヵ月であった.PLF骨癒合率は85.7%,術後成績はJOA scoreで術前19.5点が術後25.3点へと改善がみられた.さらに,後内側枝損傷に基因すると考えられる多裂筋損傷がMRIで,特にT2強調像でとらえられることを報告する.最後に骨癒合率の向上を期待して移植骨を横突起に,高強度ポリ-L-乳酸性接合材でスクリュー固定する方法を導入した.
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