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シンポジウム 腰椎変性すべり症の治療
腰椎変性すべり症に対する後方進入腰椎椎体間固定(PLIF)の成績―はがきによるアンケートと直接検診結果を中心に
Posterior Lumbar Interbody Fusion for Degenerative Spondylolisthesis : Results of Follow-Up Study after Surgery
中井 定明
1
,
吉沢 英造
1
,
志津 直行
1
Sadaaki Nakai
1
1藤田保健衛生大学整形外科
1Department of Orthopaedic Sargery, Fujita Health University School of Medicine
キーワード:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
surgery
,
手術
,
posterior lumbar interbody fusion
,
PLIF
Keyword:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
surgery
,
手術
,
posterior lumbar interbody fusion
,
PLIF
pp.287-292
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100656
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要旨:われわれは腰椎変性すべり症に対して後方進入腰椎椎体間固定(PLIF)を用いて対応している.しかし,本法の是非に関していまだ不明瞭な点が残されていることから,それらを解明する目的で患者の追跡調査を行った.調査対象は変性すべり症に対してPLIFを行った93例であり,術後のfollow-up期間は平均9年であった.調査結果を述べると,改善した症状は比較的長期にわたり維持されていた.アンケート調査では,手術の結果に満足との回答が約60%であったが,不満足の回答も13%にみられた.調査時に不満足と回答した例では術後1年の時点で既に不満足であった.不満足と回答した例では,重度の腰仙髄神経症状の遺残と,移動能力に影響を及ぼす合併症が不満足の回答に関与することがわかった.ぺディクルスクリューを併用しても術後の腰痛は増加していないと思われた.術後5年以上が経過した例の17%で,固定の隣接椎間に椎間狭小化がみられたが,いずれも複数椎間にみられた.
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