Japanese
English
シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術
Zielke transpedicular screw fixation法併用による後方除圧術と後側方固定術
Posterior Decompression and Posterolateral Fusion with Zielke Transpedicular Screw Fixation in the Treatment of Lumbar Degenerative Spondylolisthesis
森 英治
1
,
芝 啓一郎
1
,
植田 尊善
1
,
白澤 建蔵
1
,
大田 秀樹
1
,
力丸 俊一
1
,
加治 浩三
1
,
三原 隆
1
,
柳田 敏晴
1
,
四維 浩文
1
,
今澤 良精
1
Eiji Mori
1
1総合せき損センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Spinal Injuries Center
キーワード:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
posterolateral fusion
,
後側方固定術
,
posterior decompression
,
後方除圧術
,
spinal intstrumention
,
脊椎インストルメンテーション
Keyword:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
posterolateral fusion
,
後側方固定術
,
posterior decompression
,
後方除圧術
,
spinal intstrumention
,
脊椎インストルメンテーション
pp.45-49
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901810
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抄録:腰椎変性すべり症に対して当該椎間(1椎間)のみの後方除圧術と後側方固定術にZielke transpedicular screw fixationを併用した40症例(男19例,女21例)を対象として,臨床成績,画像所見などにつき調査した.術前40例全例にみられた歩行障害は,術後不変の1例を除いた39例にJOA scoreによる1段階以上の改善が得られ,34例にみられた間欠性跛行も31例では消退した.日常生活動作を除いたJOA score(15点満点)の評価では術前平均6.1点が術後平均11.8点となり,平均改善率は65.8%であった.平均%slipの推移は術前,術直後,調査時には各々14.4%,9.3%,10.8%であり,平均slipangleの推移も同様に3.8°,6.8°,4.9°(いずれも前弯位)であった.本法ではすべりの矯正,保持は得られず,術前の側面中間位とほぼ同じ状態であった.しかし,臨床成績は比較的良好であり,後方除圧・固定術が十分かつ適切に行われれば,あえて矯正にこだわる必要はないものと考える.
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