特別企画 阪神・淡路大震災―災害医療における整形外科医の役割
地震災害における整形外科医の役割
土井 照夫
1
Teruo Doi
1
1大阪労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Rousai Hospital
pp.1236-1237
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901758
- 有料閲覧
- 文献概要
阪神・淡路大震災からすでに半年,寒さに震えた被災地に酷暑の夏が到来し,暑さにあえぎながらも街の復興に努める方々の息づかいが感じられる.今,ちょうど,震災でなくなられた方々の初盆の時期,ここに改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に,なお治療中の方々,障害に苦しんでいられる方々に心からお見舞い申し上げたい.
未曾有の都市型災害であったともいわれる.被災地の方々の受けられた衝撃は計り知れないものがあったろう.しかし,それらの方々の救済・治療に当たるべきわれわれ医師サイドの受けた衝撃も,大きかった.そのひとつは,災害時,それぞれの医師がいかに行動すべきであったか,医師としてのあり方に対して突きつけられた刃の故であり,今ひとつは直面した震災外傷の特異性に由来するものであった.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.