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手術手技 私のくふう
慢性関節リウマチにおける足底皮切を用いた中足骨頭切除術
Plantar Incision for Resection Arthroplasty of the Metatarsal Head in Rheumatoid Arthritis
保川 英一
1
,
政田 和洋
2
,
村田 紀和
3
Hidekazu Yasukawa
1
1公立忠岡病院整形外科
2大阪府立看護大医学技術短期大学部理学療法学科
3国立大阪南病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tadaoka Hospital
キーワード:
足底皮切
,
plantar incision
,
中足骨頭切除術
,
resection arthroplasty of the metatarsal head
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
Keyword:
足底皮切
,
plantar incision
,
中足骨頭切除術
,
resection arthroplasty of the metatarsal head
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
pp.1057-1061
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901717
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抄録:23例38足の慢性関節リウマチの前足部変形に対して足底皮切を用いて中足骨頭切除術を行い,術後の手術創の問題点を検討した.手術創が肥厚性瘢痕となったり,閉鎖不全をきたした症例はなく,術後に手術創そのものが臨床的に問題となった症例はなかった.6足に中足骨の切除端に一致する胼胝形成がみられたが,いずれも骨切除量の不足が原因であると考えられた.歩行時痛が強い3例は,中足骨の再切除術により疼痛は消失した.慢性関節リウマチの背側脱臼をきたしたMTP関節に対して中足骨頭切除術を行う場合,足底皮切は,神経・血管・屈筋腱を損傷する危険が少なくかつ容易に中足骨頭を展開できる優れた方法と考えられる.
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