Japanese
English
論述
慢性関節リウマチの足底荷重分布と荷重中心について
The Pattern of Sole Pressure and Center of the Weight Bearing Force in Rheumatoid Anthritis
長 紹元
1
,
小黒 賢二
1
,
山根 友二郎
1
,
安部 隆尚
1
,
清水 大
1
Shogen Chou
1
1帝京大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
sole pressure
,
足底庄
,
footscan system
,
フットスキャン
Keyword:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
sole pressure
,
足底庄
,
footscan system
,
フットスキャン
pp.261-266
発行日 2001年3月25日
Published Date 2001/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903223
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抄録:靴底に設置した左右各1,260のセンサーをコンピュータに連動した測定装置Footscan systemを用いて外来通院中の慢性関節リウマチ(RA)患者45例の歩行時の足底圧の分布,荷重時間と荷重中心の移動を調べた.対照は患者と同年輩の正常人10人で,被検者をトレッドミルの上で時速500mで歩行させて測定した.
RA患者の歩行時の荷重パターンは,①全趾荷重型(正常型),②母趾のみの荷重型,③足趾欠損型の三型に分けられる.荷重時間(立脚時間)は742msecで,正常人の荷重時間1,321msecに較べてかなり短い.患者は体をやや前傾させ小歩幅で歩行し,荷重中心はほとんど後足部にはなく,身体の前進に伴い,中足部から前足部に向かって移動する.正常人では歩行時荷重中心が後足部から中足部,前足部へとほぼ直線的に移動する.膝関節痛や足部の変形,疼痛,それらの手術による疼痛の解除,RAの活動性などは,RA患者の荷重時間とは相関しない.
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