Japanese
English
臨床経験
慢性関節リウマチにおけるbipolar型人工骨頭置換術の術後成績について
Postoperative Analysis of Bipolar Hip Hemiarthroplasty for Patients with Rheumatoid Arthritis
影山 康徳
1
,
宮本 繁仁
2
,
小関 孝夫
2
,
日吉 充
2
,
鈴木 基裕
2
,
三浦 智彦
2
,
長野 昭
2
Yasunori Kageyama
1
1遠州総合病院整形外科
2浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Enshu General Hospital
キーワード:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
bipolar hip hemiarthroplasty
,
バイポーラ型股関節形成術
Keyword:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
bipolar hip hemiarthroplasty
,
バイポーラ型股関節形成術
pp.1027-1029
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908400
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抄録:RA股関節に対する人工骨頭置換術は臼蓋側へのcupの移動の問題をかかえている.RAの股関節病変を有する症例(有病群)11例とRAの大腿骨頚部骨折症例(頚部骨折群)7例に対してbipolar型人工骨頭置換術を行い,5年以上経過観察し,術後成績を検討した.X線評価はcupの骨盤内内方転位の指標として,Köhler線とcupとの距離(KC値)を,上方転位の指標として,涙痕間を結んだ直線にcupの最上端からの垂線の距離(TC値)を用いた.有病群は日整会股関節機能判定基準において術後改善を示したが,術後3年で悪化傾向を示した.また,術後1年目より経時的にcupの内方転位(KC値の増加)と上方転位(TC値の増加)を示した.頚部骨折群は日整会股関節機能判定基準,KC値,TC値ともに術後5年間は有意な変動を示さず,bipolar型人工骨頭置換術は頚部骨折群において有用な手術と考えられた.
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