Japanese
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手術手技 私のくふう
慢性関節リウマチに対するmatched distal ulna resectionの成績
Results of Matched Distal Ulna Resection in Rheumatoid Patients
藤田 悟
1
,
政田 和洋
2
,
冨士 武史
1
Satoru Fujita
1
1大阪府立病院整形外科
2大阪労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Prefectural Hospital
キーワード:
matched distal ulna resection
,
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
distal radioulnar joint
,
遠位橈尺関節
Keyword:
matched distal ulna resection
,
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
distal radioulnar joint
,
遠位橈尺関節
pp.325-330
発行日 1999年3月25日
Published Date 1999/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902662
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抄録:慢性関節リウマチに対するmatched distal ulna resectionの短期成績を報告した.X線学的には手関節正面像を以下の3群に分類し,carpal height ratio(CHR)とcarpal translation index(CTI)を測定した.N群(5手):橈骨手根関節の関節列隙に狭小化はあるがびらんのないもの.E群(16手):橈骨手根関節にびらんを伴ったり,既に手根骨の尺側移動があるもの.A群(5手):手関節全体,または橈骨と近位手根列間で部分的に骨性強直を呈しているものである.臨床症状は術後全例において改善し,術後のulnar impingement syndromeの発症もなかった.CHRはN群とE群で減少したが,A群でよく保たれていた.CTIにおいてはE群は他の2群と比較して有意に増加し,手根骨の尺側移動が進行していた.本法は短期的にはDarrach法の欠点を補う有効な方法と考えられるが,適応はN群とA群にあり,E群については術後も尺側移動が進行していく.
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