Japanese
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手術手技 私のくふう
慢性関節リウマチによる外反母趾に対する第1中足骨短縮骨切り術(Weil法)
Metatarsal Shortening Osteotomy for Hallux Valgus Deformity in Rheumatoid Arthritis
橋本 英雄
1
,
政田 和洋
1
,
安田 匡孝
1
Hideo Hashimoto
1
1大阪労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Rosai Hospital
キーワード:
metatarsal osteotomy
,
中足骨骨切り術
,
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
hallux valgus
,
外反母趾
Keyword:
metatarsal osteotomy
,
中足骨骨切り術
,
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
hallux valgus
,
外反母趾
pp.187-192
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903207
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抄録:第1中足趾節関節の破壊が軽度なRAの外反母趾に対して,Weilが報告した第1中足骨の短縮骨切り術を行い良好な成績が得られているので紹介する.この方法は,第1中足骨を遠位背側から近位底側に向けて斜めに骨切りして,短縮と同時に中足骨の内転も矯正する方法である.骨切り面が荷重方向に対して垂直となるため早期の荷重が可能である.本法を行い1年以上経過したRA患者7人13足に対して,術前術後の臨床評価とX線評価(外反母趾角と第1,2中足骨間角)を行った.全例に骨癒合がみられ,疼痛は1例を除いて消失した.外反母趾角は34.1°から15.6°,第1,2中足骨間角は13.9°から12.6°と改善した.今後,本法はRAに伴う外反母趾変形に対するMTP関節を温存する術式として選択肢の一つとなり得る.
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