Japanese
English
論述
慢性関節リウマチに対する膝関節滑膜切除術の検討—鏡視下及び外科的滑膜切除術の比較
The Study on Comparison of the Efficacy between Capusulosynovectomy and Arthroscopic Synovectomy of the Knee in the Rheumatoid Arthritis
龍 順之助
1
,
小林 茂夫
1
,
中村 和久
1
,
山口 祐史
1
,
鳥山 貞宜
1
Jun-nosuke Ryu
1
1日本大学医学部整形外科学教室
1The Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
滑膜切除術
,
synovectomy
,
膝関節
,
knee joint
,
関節鏡
,
arthroscopy
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
滑膜切除術
,
synovectomy
,
膝関節
,
knee joint
,
関節鏡
,
arthroscopy
pp.1273-1279
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908222
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抄録:慢性関節リウマチ患者の膝関節に対する鏡視下滑膜切除術の効果について,外科的滑膜切除術と比較検討した.対象は29例42関節で,鏡視下手術例は9例15関節で経過観察期間は平均3年2ヵ月であり,外科的手術例は20例27関節で経過観察期間は平均6年であった.入院日数,手術時間,術後の関節可動域,効果持続時間,再燃の有無,X線上の骨変化の進行について比較した.鏡視下滑膜切除術は入院日数は短く,手術による侵襲が少ないため,疼痛が少なく,可動域制限がなく,早期社会復帰が可能であり,また,術後X線上の関節症変化が少ないなどの利点があった.しかし,有効期間は平均1年4ヵ月と短く,再燃する例が73%見られた.以上より,慢性関節リウマチにおける膝関節鏡視下滑膜切除術は適応を慎重にして,手術に際しては丹念に十分に滑膜を切除すべきである.
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