Japanese
English
論述
MRIによる腰仙部神経根および後根神経節の解剖学的検討
Anatomic Investigation of the Lumbo-Sacral Nerve Roots and Dorsal Root Ganglia by MRI
長谷川 徹
1
,
布施 謙三
1
,
三河 義弘
1
,
渡辺 良
1
Toru Hasegawa
1
1川崎医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kawasaki Medical School
キーワード:
腰仙部神経根
,
lumbosacral nerve root
,
後根神経節
,
dorsal root ganglion
,
MRI
Keyword:
腰仙部神経根
,
lumbosacral nerve root
,
後根神経節
,
dorsal root ganglion
,
MRI
pp.589-593
発行日 1995年5月25日
Published Date 1995/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901628
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抄録:健常者における腰仙部神経根および後根神経節の形態についてMRIを用いて検討した,対象は11人の健常男性で123(L1:15,L2:22,L3:22,L4:22,L5:22,S1:20)神経根について,神経根分岐部の位置および分岐角度,神経根の長さ,さらに後根神経節(DRG)の位置およびその大きさについて調べた.下位神経根ほど頭側で分岐しており,その角度は下位神経根ほど小さくなる傾向が認められた.DRGまでの神経根の長さはL1からL5にかけて長くなり,S1ではL5に比べ有意に短くなっていた.S1 DRGは他に比べ頭側に位置する傾向がみられた.尾側DRGほど大きく,その形状はより楕円形になる傾向が認められた.
以上,健常者における神経根やDRGの形態および解剖学的位置関係を正確に知ることは,臨床的に診断や手術の適応を決める上で重要である.
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