Japanese
English
特集 上位頚椎疾患―その病態と治療(第23回日本脊椎外科学会より)
頭蓋頚椎移行部疾患に対する手術術式の選択
Operative Methods for Occipito-atlanto-axial Disorders
永田 裕人
1
,
小野村 敏信
1
,
石橋 伊三郎
1
,
谷田 泰孝
1
Hiroto Nagata
1
1大阪医科大学整形外科
1Deparment of Orthopaedic Surgery, Osaka Medical College
キーワード:
環軸椎脱臼
,
atlanto-axial dislocation
,
手術的治療
,
operative method
,
環軸椎固定術
,
atlanto-axial fusion
,
後頭骨頚椎間固定術
,
occipito-cervical fusion
Keyword:
環軸椎脱臼
,
atlanto-axial dislocation
,
手術的治療
,
operative method
,
環軸椎固定術
,
atlanto-axial fusion
,
後頭骨頚椎間固定術
,
occipito-cervical fusion
pp.465-471
発行日 1995年4月25日
Published Date 1995/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901610
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抄録:環軸椎脱臼を中心とした頭蓋頚椎移行部を含めた上位頚椎の病変に対して,当科において1979年4月から1994年1月までの約15年間に施行してきた手術法を紹介し,それらの手術成績について報告し,手術術式を検討した.
手術術式については,神経症状を考慮したうえで,X線画像所見上,basilar impressionのある環軸椎のvertical subluxation例,頭蓋頚椎移行部奇形や環椎後弓形成不全を合併する例などにおいては,後頭骨から上位頚椎に至る後頭骨頚椎間固定術が主に選択される.その際,四肢の神経症状の改善を目的として,環椎の後弓切除や大後頭孔拡大による除圧術を加えることを必要とする症例がある.一方,basilar impressionやvertical subluxationを認めない環軸椎脱臼に対しては,環軸椎間固定により満足な結果が得られ,必ずしも予防的な後頭骨頚椎間固定を要するとは思われなかった.
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