Japanese
English
論述
胸腰椎部の新鮮脊椎骨折に対するposterior spinal instrumentationの有用性の検討
Posterior Spinal Instrumentaion for Spinal Injuries at Thoracolumbar Region : Study of 17 patients
熊野 潔
1
,
平林 茂
1
,
内田 毅
1
,
瀧 直也
1
,
土田 博和
2
,
大田 快児
2
Kiyoshi Kumano
1
1関東労災病院整形外科
2フジ虎ノ門整形外科病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanto Rosai Hospital
キーワード:
脊椎後方インスツルメンテーション
,
posterior spinal instrumentation
,
胸腰椎部破裂骨折
,
thoracolumbar burst fracture
,
脊柱管内整復術
,
intraspinal canal reduction
Keyword:
脊椎後方インスツルメンテーション
,
posterior spinal instrumentation
,
胸腰椎部破裂骨折
,
thoracolumbar burst fracture
,
脊柱管内整復術
,
intraspinal canal reduction
pp.115-122
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901556
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抄録:17例の胸腰椎部(Tll~L3)の新鮮脊椎損傷に対するposterior spinal instrumentationを,前方法との比較においてその有効性について検討した.症例は平均年齢41歳.L2のDenis type 2破裂骨折が58.8%を占め,35%に神経損傷の合併あり.全例にCDIを用いた.受傷より手術までの期間は17.9日,固定椎体数は平均3.5個,術前CTで50%以上の狭窄を認めた症例10例には椎弓切除.脊柱管内整復術を行った.後弯Cobb角度では42%の矯正率.術後矯正損失は2.7°であった.術後経過観察期間は平均23カ月.Frankelの判定基準で6例中83%に改善を認めた.骨癒合は1例を除いて完成し,1例では再手術を要した.臨床成績は全例優良であったが,就労率は82%であった.1例で術後下肢の愁訴が悪化した.重篤な合併症はなかった.胸腰椎部の破裂骨折に対して,広範な椎弓切除を伴う脊柱管内操作による除圧術とposterior spinal instrumentation法は前方法に劣らず有効な手術法である.
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