Japanese
English
論述
軟部悪性線維性組織球腫の治療成績
Therapeutic results of MFH in soft tissue
松本 誠一
1
,
川口 智義
1
,
真鍋 淳
1
,
黒田 浩司
1
,
下地 尚
1
,
河野 博隆
1
Seiichi Matsumoto
1
1癌研附属病院整形外科
1Department of orthopedic surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
悪性線維性組織球腫
,
MFH
,
軟部肉腫
,
soft tissue sarcoma
,
切除縁評価
,
evaluation of surgical margin
Keyword:
悪性線維性組織球腫
,
MFH
,
軟部肉腫
,
soft tissue sarcoma
,
切除縁評価
,
evaluation of surgical margin
pp.123-128
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901557
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抄録:軟部MFH 62例の治療成績について検討した.患肢温存は54例に,切離断は8例に行った.最低経過観察期間は3年11カ月であり,M0N0 50例の5年累積生存率は,79.1%であった.切除縁別の局所再発率はcurative .p.:3.6%,wide p.:23%,marginal p.:71.4%,intralesional p.:100%であり,curative p.にて局所再発を防げることが分かった.wide p.での局所再発例の背景としては,リンパ節転移,静脈内腫瘍塞栓,他施設術後再発などであった.局所再発と遠隔転移の出現時期から,初回手術から4年間再発転移がなければ治癒と見なして良い.追加広切は,初回から広切するのと遠隔成績に差は無かった.CYVADIC療法による補助化学療法は,局所再発防止および予後改善に無効であった.curative p.での局所療法が本症の再発を防ぎ,結果として予後改善に最も貢献すると思われた.
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