Japanese
English
臨床経験
原因疾患別骨粗鬆症における体幹部と末梢部の骨塩減少傾向について
The Decreasing Pattern in the Axial and Appendicular Bone Density Resulted in the Various Osteoporotic Cases
松山 敏勝
1
,
伊藤 正明
1
,
横串 算敏
1
,
石井 清一
1
,
楢崎 義一
2
,
畑 英司
2
Toshikatsu Matsuyama
1
1札幌医科大学整形外科
2道都病院内科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical College
キーワード:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨塩量
,
bone mineral density
,
定量的CT
,
quantitative computed tomography
,
DIP法
,
digital image processing
Keyword:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨塩量
,
bone mineral density
,
定量的CT
,
quantitative computed tomography
,
DIP法
,
digital image processing
pp.761-765
発行日 1993年6月25日
Published Date 1993/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901143
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抄録:体幹部と末梢部の骨塩量の減少傾向が骨粗鬆症の原因疾患により異なるか否かを検討した.このため診断の確定し得た女性の骨粗鬆症346名を解析対象にした.体幹部として腰椎QCT法を,末梢部として手指骨DIP法を用いた.一次性骨粗鬆症群では両法とも同性・同年齢の健常との比較値(%age matched:%AM)は80%以下の有意な減少は示さなかった.一方,二次性骨粗鬆症群は両法のいずれかで80%以下を示した.さらに体幹部と末梢部の骨塩減少の組み合わせにより体幹部減少優位型,末梢部減少優位型,汎減少型の3群に分類できた.骨塩量の減少を検索する場合,末梢部の骨塩量を測定して体幹部の骨塩量を推定することも,体幹部から末梢部の骨塩量を推定することも困難な場合があることを示していた.
骨粗鬆症の原因に応じた測定部位を考慮する必要があるものと思われた.
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