Japanese
English
論述
骨軟部腫瘍におけるMRIの有用性
MRI as an Useful Diagnostic Tool in Bone and Soft Tissue Tumors
森友 寿夫
1
,
上田 孝文
1
,
山下 和夫
1
,
田野 確郎
1
,
小松原 良雄
1
,
門田 強
1
,
黒田 知純
2
Hisao Moritomo
1
1大阪府立成人病センター整形外科
2大阪府立成人病センター放射線診断科
1Department of Orthopaedic Surgery; The Center for Adult Diseases
キーワード:
骨腫瘍
,
bone tumor
,
軟部腫瘍
,
soft tissue tumor
,
転移性骨腫瘍
,
metastatic bone tumor
,
磁気共鳴映像法
,
magnetic resonance imaging
,
グラジエントエコー法
,
gradient echo
Keyword:
骨腫瘍
,
bone tumor
,
軟部腫瘍
,
soft tissue tumor
,
転移性骨腫瘍
,
metastatic bone tumor
,
磁気共鳴映像法
,
magnetic resonance imaging
,
グラジエントエコー法
,
gradient echo
pp.677-683
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900869
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抄録:骨軟部腫瘍の診断におけるMRIの役割を明らかにするため,転移性骨腫瘍を含む骨軟部腫瘍を対象とし,MRIの有用性と限界について検討した.単純X線及び従来の断層X線では診断できなかった転移性脊椎腫瘍がMRIにより診断可能であった.MRIは孤立性骨嚢腫などの嚢胞性病変の質的診断には有用であったが,良悪性の鑑別という点では限界があった.骨軟部腫瘍の局所診断については,MRIにより腫瘍の周囲軟部組織への進展度が術前に把握でき,手術計画を立てる上で有用であった.特に仙骨腫瘍においては,仙骨面に平行にスライスするMRI前額断画像により切除範囲を決定することができた.また,脊椎・脊髄腫瘍では,FLASH法により,脊髄と病変の関係がより明確になり,さらに撮像時間が短縮できるため,アーチファクトや患者の苦痛を軽減することができた.
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