Japanese
English
論述
急性期頚髄損傷のMRIと造影MRIによる予後の予測
Prognostic Study of Acute Cervical Cord Injury by Plain and Enhanced MR Imaging
森 英治
1
,
芝 啓一郎
1
,
植田 尊善
1
,
白澤 建蔵
1
,
大田 秀樹
1
,
力丸 俊一
1
,
加治 浩三
1
,
三原 隆
1
,
吉兼 浩一
1
,
河野 修
1
Eiji Mori
1
1総合せき損センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Spina Injuries Center
キーワード:
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
頚髄損傷
,
cervical cord injury
,
麻痺
,
palsy
,
予後
,
Prognosis
Keyword:
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
頚髄損傷
,
cervical cord injury
,
麻痺
,
palsy
,
予後
,
Prognosis
pp.1019-1028
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901712
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抄録:受傷後10日以内の早期MRIと受傷約2週後の造影MRIを基にして,受傷約2週の時点における頚髄損傷例の予後の予測につき,96例を対象として検討した.受傷早期T2強調画像を次の3群に分類した.I群:損傷脊髄部に低信号領域を示す像.II群:高信号領域のみを示す像.III群:信号変化を示さない像受傷約2週後の造影MRI所見を次の3型に分類した.R型:損傷脊髄部の辺縁がrim状に造影される像.NR型:造影はされるがrim状とはならないnot rim enhanceの像.N型:造影されない像.I群はほとんど(80%以上)完全麻痺であり,III群は全例不全麻痺であった.R型は全例完全麻痺であり,N型は全例不全麻痺であった,II群の造影NR型には完全も不全麻痺もみられたが,その鑑別には造影形態の相違も参考になった.受傷早期のT2強調画像所見でも予後の予測は可能であるが,受傷約2週後の造影画像所見を加えることにより,さらに向上した.
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