Japanese
English
シンポジウム 脊髄損傷の神経病理とMRI画像
頸髄損傷のMRI画像と臨床像
Magnetic Resonance Imaging of Cervical Cord Injury
森 英治
1
,
芝 啓一郎
1
,
香月 正昭
1
,
白澤 建蔵
1
,
大田 秀樹
1
,
力丸 俊一
1
,
加治 浩三
1
,
比嘉 頴秀
1
Eiji Mori
1
1総合せき損センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Spinal Injuries Center
キーワード:
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
頸髄損傷
,
cervical cord injury
,
低信号領域
,
low signal intensity area
,
高信号領域
,
high signal intensity area
Keyword:
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
頸髄損傷
,
cervical cord injury
,
低信号領域
,
low signal intensity area
,
高信号領域
,
high signal intensity area
pp.1163-1171
発行日 1991年10月25日
Published Date 1991/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900447
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抄録:受傷後10日以内に初回MRI撮像を行い,さらに経時的に撮像が可能であった頸髄損傷例を対象として,主にT2強調画像を中心とした画像所見と臨床像を比較検討した.対象は42例,平均年齢46.5歳,初診時完全麻痺14例,不全麻痺28例であった.
初診時初回撮像時のT2強調画像を次の3群に分類した.I群:損傷脊髄部に低信号領域を示す像.II群:低信号領域は認められず高信号領域を示す像.III群:信号変化を示さない像,低信号領域を示したI群の10例中8例までが完全麻痺のままであり,他の2例の不全麻痺例も重症であった.高信号領域を示したII群の25例中22例は不全麻痺であり,その多くがFrankel分類の1段階以上の回復をみた.信号変化を示さなかったIII群の7例は麻痺も軽度であり,その予後も最も良好であった.急性期における損傷脊髄部のT2強調画像低信号領域は予後不良の徴候と考えられた.
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