Japanese
English
臨床経験
脊椎腫瘍に対する脊柱再建術に有用であったhybrid constructionの2例
Two Cases of Reconstructive Spinal Surgery for Spinal Tumor by Using CDI Hybrid Construction
内田 毅
1
,
熊野 潔
1
,
平林 茂
1
,
瀧 直也
1
,
西田 茂喜
1
,
江口 正信
1
Takeshi Uchida
1
1関東労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kantoh Rosai Hospital
キーワード:
脊椎インストルメンテーション
,
spinal instrumentation
,
ハイブリッド構築
,
hybrid construction
,
脊椎転移性腫瘍
,
spinal metastatic tumor
,
四辺形構築
,
quadrilateral construction
Keyword:
脊椎インストルメンテーション
,
spinal instrumentation
,
ハイブリッド構築
,
hybrid construction
,
脊椎転移性腫瘍
,
spinal metastatic tumor
,
四辺形構築
,
quadrilateral construction
pp.733-737
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901658
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抄録:われわれは,脊椎腫瘍の手術的治療において,比較的予後良好で限局性の腫瘍の場合,十分に適応を検討した上で腫瘍の全切除術を選択している.この場合の脊柱再建術には従来よりも強固な固定性が必要である.このため1993年より,スクリュウとフックシステムを併用したhybrid construction法を採用している.この構築法の利点は,ロッドの上下端に使用したフックにより,スクリュウやロッドに加わる屈曲モーメントを減じることで,short fusionで,かつ安定した脊柱再建術を可能にしたことである.今回,脊椎転移性腫瘍とmyelomaの各1例に本構築法を用いた脊柱再建術を行った.脊椎全切除例では局所再発を認めず,2例とも十分な麻痺とADLの改善とが得られた.インストルメントの緩みや破損はなく,脊柱アラインメントの変化も認めなかった.本法は脊柱再建術として有用な手段であると思われる.
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