Japanese
English
臨床経験
慢性関節リウマチに合併した高度の頭蓋底陥入症の1例
A Case of Severe Cranial Settling in Rheumatoid Arthritis
土田 敏典
1
,
北野 喜行
1
,
横川 明男
1
,
水野 勝則
1
,
小林 忠美
1
Toshinori Tsuchida
1
1市立砺波総合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Tonami General Hospital
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頸椎
,
cervical spine
,
後頭骨頸椎間固定
,
occipitocervical fusion
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頸椎
,
cervical spine
,
後頭骨頸椎間固定
,
occipitocervical fusion
pp.221-224
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901309
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抄録:我々は,環椎から第3頸椎にかけて頭蓋底に陥入したRA症例に対し後頭骨頸椎固定術を施行したので報告する.症例は67歳,女性で10年間のRA歴がある,2年間後頭部痛が持続し,X線写真上では歯突起はMcGregor線より約20mm頭側に陥入し,環椎は軸椎上に垂直脱臼し前弓は第3頸椎椎体前方まで達していた.頭蓋直達牽引を行ったが陥入は改善せず,Halo装具にて後頭部痛の軽減を確認し,後頭骨から第7頸椎までを腸骨から3×8cmの全層骨で固定した.術後1年の現在,移植骨は骨癒合し後頭部痛は消失している.頸椎病変のあるRAでは,神経欠損症状,耐え難い痛み,X線写真上での不安定性がある場合に手術適応がある.本例では下位頸椎を含んだ骨の脆弱性,不安定性を認めたため,支柱移植骨で固定した.
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