Japanese
English
臨床経験
慢性関節リウマチにおけるBucillamine投与の適応―とくに金剤やD-Penicillamineが無効あるいは効果減弱例に対する有用性
Indication of Bucillamine Treatment for Rheumatoid Arthritis
四宮 文男
1
,
岡田 正彦
1
,
神沢 賢
1
,
荒木 誠
1
,
浜田 佳哲
1
,
三好 孝生
1
Fumio Shinomiya
1
1徳島健生病院整形リウマチセンター
1Department of Orthopaedic Surgery and Rheumatology, Tokushima Kensei Hospital
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
抗リウマチ剤
,
anti-rheumatic drug
,
ブシラミン
,
Bucillamine
,
効果減弱例
,
efficacy waned case
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
抗リウマチ剤
,
anti-rheumatic drug
,
ブシラミン
,
Bucillamine
,
効果減弱例
,
efficacy waned case
pp.213-219
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901308
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:慢性関節リウマチ(RA)の治療に際して抗リウマチ剤(DMARDs)が占める位置は大きい.比較的新しいDMARDであるBucillamine(BCL)の有用性は高いが,副作用出現頻度も低くなく,その適応については検討が必要である.我々はDMARDsを段階的に使用しており,BCLは金剤やD-Penicillamineが無効あるいは長期投与後に効果減弱を示した例に対する第三選択として使用している.BCL投与200例のうち副作用は37%に認められたが,半数は投与量の減量によって継続投与が可能であった.1年以上投与120例のLansbury指数は投与前平均68.2%から投与後6カ月で31.6%へ,1年で30.3%へと有意な改善を示し,その後も改善が維持できていた.炎症反応や免疫グロブリン値,血清補体価,リウマトイド因子も有意な低下を示していた.炎症の軽快と再燃を繰り返すRAの治療においてDMARDsの段階的使用法は有用であり,第三選択としてのBCLの価値は高いものと考えられた.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.