Japanese
English
論述
腰部MRI硬膜外脂肪像の検討
Epidural Fat Image in Lumbar Magnetic Resonance Image
西島 雄一郎
1
,
山崎 安朗
1
,
東田 紀彦
1
,
岡田 正人
1
Yuichiro Nishijima
1
1金沢医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kanazawa Medical University
キーワード:
MRI
,
Magnetic Resonance Image
,
硬膜外脂肪
,
epidural fat
,
腰椎
,
lumbar spine
Keyword:
MRI
,
Magnetic Resonance Image
,
硬膜外脂肪
,
epidural fat
,
腰椎
,
lumbar spine
pp.1335-1342
発行日 1993年12月25日
Published Date 1993/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901256
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抄録:腰部MRI診断における脂肪像について検討した.対象は手術で病変を確認した腰椎椎間板ヘルニア57例と,腰部脊柱管狭窄46例であった.硬膜外脂肪像は正中背側硬膜外脂肪像(MDF),傍正中腹側硬膜外脂肪像(PVF)と椎間孔脂肪像(IFF)よりなる.椎間板ヘルニア例のL3/4高位のMDFを正常と見なしてその厚さと皮下脂肪の厚さの相関を見たが,相関性はなく,硬膜外脂肪は体脂肪の影響を受けないと言えた.各硬膜外脂肪像の形態的異常を細分類して,各病態と関連づけた.MDFの減少,消失は硬膜管圧迫と関連していた.PVFの減少,消失は通過根の圧迫を疑わせ,その左右非対称性はヘルニア例の左右の局在診断に有用であった,IFFの異常像は椎間孔での退出根の圧迫を示唆する所見であるが,この異常像は50歳以上で非責任高位でも高率に見られた.変性すべり,分離すべり例ではIFFの異常を示す頻度が高く,退出根の圧迫の存在が示唆された.
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