Japanese
English
境界領域
reverse radial forearm flapの長期間観察例の血行動態
Hemodynamics in Reverse Radial Flap, Followed up for a Long Period
広瀬 和哉
1
,
石井 清一
1
,
薄井 正道
1
,
青木 光広
1
,
水口 守
2
,
山村 恵
3
Kazuya Hirose
1
1札幌医科大学整形外科
2水口整形外科
3円山整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical College
キーワード:
逆行性橈側前腕皮弁
,
reverse radial forearm flap
,
逆行性皮弁
,
reverse flap
,
血行動態
,
hemodynamics
Keyword:
逆行性橈側前腕皮弁
,
reverse radial forearm flap
,
逆行性皮弁
,
reverse flap
,
血行動態
,
hemodynamics
pp.905-909
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901172
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:手部の皮膚欠損再建に対して6症例に,橈骨動脈と伴走静脈を含めた皮弁を起こし,血管の末梢側を茎部とし末梢側に反転するreverse radial forearm flapを行った.本皮弁は逆行性皮弁のため静脈還流不全に陥り易く,そのため皮弁の鬱血,腫脹まれに壊死を起こすことがある.今回我々は,レーザー血流計とサーモグラフィーを用いて10ヵ月以上(平均4年3ヵ月)経過した症例につき調べた.結果は2.8歳の術後5年経過した症例のみが,血流量および皮膚温ともに正常に回復していた,他の症例については正常に回復しておらず,本皮弁には静脈還流不全によると思われる血行不全が存在した.また,この血行不全は若年者を除いて,術後5年以上は継続すると思われた.橈骨動脈を犠牲にすることによる橈側手指の血行不全は認めなかった.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.