Japanese
English
論述
顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術の有用性と限界―再手術例の検討を中心に
Usefulness and Limitation of Lumbar Microdiscectomy: Analysis of Second Operation
平林 茂
1
,
熊野 潔
1
,
小川 裕
1
,
青田 洋一
1
,
森 俊二
1
Shigeru Hirabayashi
1
1関東労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kantoh Rosai Hospital
キーワード:
顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術
,
lumbar microdiscectomy
,
再手術例
,
second operation
,
CT・MRI術前画像診断
,
CT・MRI evaluation
Keyword:
顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術
,
lumbar microdiscectomy
,
再手術例
,
second operation
,
CT・MRI術前画像診断
,
CT・MRI evaluation
pp.241-248
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901063
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抄録:顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術を行った238例(男173例,女65例,手術時年齢は12~62,平均34.8歳,術後経過期間は1年2カ月~9年9カ月,平均4年1カ月)の手術成績より,その有用性と限界とを再手術例を中心に検討した.ヘルニアを1.5g程度摘出すれば摘出量は手術成績とは関連せず,脊髄造影を行わないCT・MRIのみの術前画像診断でも良好な成績が得られた.再手術例は16例,6.7%で,特に10歳代およびprotrusion typeに再手術率が有意に高かった.再手術の理由は,ヘルニア再発9例,骨性圧迫の残存2例,不安定性出現,神経損傷疑い,高位の誤りが各1例と他椎間での新たなヘルニア発症が2例であり,最終成績では86%が優または良となった.マイクロ手術によってもある程度の再発は避けられないが,その予防策として,特に硬膜管の直下にある中心性のヘルニアを見逃さないこと,lateral recessでの骨性圧迫をとることが重要であると考えられた,
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