Japanese
English
臨床経験
兄弟で頸髄症手術を行った2家族4症例の検討
A Case Study of Four Operated Myelopathies in Two Families
金 民世
1
,
小林 健一
1
,
山崎 正志
1
,
清水 耕
1
,
大河 昭彦
1
,
坂巻 皓
1
Tamiyo Kon
1
1鹿島労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kashima-Rousai Hospital
キーワード:
頸髄症
,
myelopathy
,
家族発生
,
familial appearance
,
遺伝因子
,
genetic factor
Keyword:
頸髄症
,
myelopathy
,
家族発生
,
familial appearance
,
遺伝因子
,
genetic factor
pp.217-220
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901059
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抄録:当院にて開設以来10年間に行った頸髄症手術は全213例(1981年7月~1991年9月)である.そのうち,兄弟で手術を受けた2家族4症例を経験した.第1の家系では,長男及び次男がdevelopmental canal stenosis,頸椎の退行性変化による頸髄症であったため,C3-7脊柱管拡大術を施行した.第2の家系では,次男及び4男にsoft disc herniationが認められたため,前方除圧固定術を施行した.またすべての症例に対してHLAフェノタイプの検索を行った.各兄弟間での頸髄症の病態は極めて類似したものであった,本経験は,頸髄症の発症に遺伝的素因が少なからず関与することを示唆するものである.
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