Japanese
English
論述
traumatic atlanto-axial instabilityの治療経験
Diagnosis and Treatment of Traumatic Atlanto-Axial Instability
斉田 通則
1
,
藤谷 正紀
1
,
金田 清志
2
Michinori Saita
1
1北海道整形外科記念病院
2北海道大学医学部整形外科教室
1Hokkaido Orthopaedic Memorial Hospital
キーワード:
上位頸椎損傷
,
upper cervical injury
,
環軸椎不安定症
,
atlanto-axial instability
,
後方固定
,
posterior fusion
,
横靱帯
,
transverse ligament
Keyword:
上位頸椎損傷
,
upper cervical injury
,
環軸椎不安定症
,
atlanto-axial instability
,
後方固定
,
posterior fusion
,
横靱帯
,
transverse ligament
pp.1223-1228
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900975
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抄録:traumatic atianto-axial instabilityの手術例10例を対象に診断上の問題点と手術適応について検討した.本外傷は比較的軽度な外力でも発生し,他覚的所見に乏しい例が多く,中間位や後屈位で容易に自然整復されるため,受傷時に見逃されることが非常に多い.自験例でも10例中7例は初診医で見逃されていた.診断には頸椎側面機能撮影が必須であり,たとえ骨傷がなくともhyperflexion injuryで頸椎の前屈,回旋制限の強い例では本外傷を疑う必要がある.また胸内苦悶,動悸,めまいなどを訴え内科疾患と間違われることがあり注意を要する.治療は自然治癒が期待できず,二次的外傷による脊髄損傷の危険性が高いことから,最大前屈位側面像でADIが5mm以上を絶対的手術適応と考える.
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