Japanese
English
論述
Jefferson骨折の治療
Treatment of Jefferson fracture
加藤 泰司
1,2
,
田中 正道
1
,
小泉 寿章
1
,
三岡 智規
1
,
宮本 隆司
1
,
廣田 茂明
1
,
冨士 武史
1
Yasuji Katoh
1,2
1大阪府立病院整形外科
2現:大阪逓信病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Prefectural Hospital
キーワード:
環椎骨折
,
atlas fracture
,
横靱帯
,
transverse ligament
,
不安定性
,
instability
,
固定
,
immobilizaition
,
後方固定術
,
posterior spinal fusion
Keyword:
環椎骨折
,
atlas fracture
,
横靱帯
,
transverse ligament
,
不安定性
,
instability
,
固定
,
immobilizaition
,
後方固定術
,
posterior spinal fusion
pp.1129-1135
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901217
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抄録:5例のJefferson骨折を治療し本骨折の臨床症状,画像診断,治療法について検討した.受傷原因は転落,交通事故で,臨床症状として後頭部痛,頸部痛,頸椎可動域制限を認めたが,脊髄症状はみられなかった,画像診断は頸椎側面像,開口位正面像,正側面断層写真,CTが有用であった,初期治療として全例にハローベストによる外固定を施行した後,受傷後3ヵ月の時点で頸椎前後屈機能撮影を行い,環軸椎の不安定性を検討した,受傷時から環軸椎の亜脱臼を認めたものは2例で,このうち1例は3ヵ月後に不安定性を認めなかった.もう1例は3ヵ月後にも環軸椎不安定性を認めたため環軸椎後方固定術を施行した,本骨折の治療にあたっては初期からの手術治療は必要ではなく,ハローベストによる保存的治療で環軸椎不安定性を残す場合に手術適応があると考えた.
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