Japanese
English
特集 上位頸椎部の諸問題
Atlanto-Axial rotatory fixationについて
Atlanto-Axial Rotatory Fixation
小林 慶二
1
,
渡辺 良
1
,
丸山 徹雄
1
,
平林 洌
2
,
藤村 祥一
3
,
吉沢 英造
4
,
小林 祥吾
5
Keiji KOBAYASHI
1
1都立大久保病院整形外科
2慶應義塾大学医学部整形外科学教室
3国立療養所村山病院整形外科
4名古屋保健衛生大学医学部整形外科学教室
5厚生連魚沼病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, The Tokyo Metropolitan Okubo General Hospital
キーワード:
環軸関節
,
atlanto-axial joint
,
回旋位固定
,
rotatory fixation
Keyword:
環軸関節
,
atlanto-axial joint
,
回旋位固定
,
rotatory fixation
pp.439-447
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906739
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はじめに
環軸関節が回旋変位した位置で固定され,斜頸位を呈しているものは1977年Fielding3)らが提唱して以来,atlanto-axial rotatory fixation(以下A. A. R. F.と略す)と呼ばれている.大抵の場合,この偏位は自然にあるいは簡単な整復操作で容易に整復され再発をみない.しかし中には長期間,斜頸位が持続したり,いったん整復されても再発を繰り返したり,整復が不能なものがあるし,環軸関節の回旋を制動する骨・関節・靱帯が損傷されるものがあり,これらには厳重な保存的治療や観血的治療を要する.
われわれはかかる治療に難航した18症例を基にしてその病因,病態,治療法について検討を行ったので報告する.
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