Japanese
English
検査法
陳旧性前十字靱帯損傷患者における運動能力の定量的評価
Quantitative Evaluation of Performance Test in Anterior Cruciate Ligament-deficient Knees
青木 喜満
1
,
安田 和則
2
,
大野 和則
2
,
真島 任史
2
,
平岡 正毅
3
,
大越 康充
4
Yoshimitsu Aoki
1
1市立釧路総合病院整形外科
2北海道大学整形外科
3手稲渓仁会病院整形外科
4函館中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery Kushiro Municipal General Hospital
キーワード:
前十字靱帯損傷
,
anterior cruciate ligament injury
,
運動能力検査
,
performance test
,
定量的評価
,
quantitive evaluation
,
スポーツ外傷
,
athletic injury
Keyword:
前十字靱帯損傷
,
anterior cruciate ligament injury
,
運動能力検査
,
performance test
,
定量的評価
,
quantitive evaluation
,
スポーツ外傷
,
athletic injury
pp.1229-1235
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900976
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抄録:前十字靱帯損傷患者の治療法の選択には,患者自身のスポーツ活動の程度とその後のスポーツ活動の程度が大きく影響してくる.したがって前十字靱帯不全患者における運動能力の定量的評価は,治療法の選択,治療の効果の評価に必要である.筆者らは,6項目の運動能力を考案し,前十字靱帯不全患者53例と正常例50例においてその結果を比較した.両脚の検査では,垂直跳びを除く,反復横跳び,両脚8の字走,階段昇降の3項目で有意な差を認めた.片脚の検査では,片脚8の字走で有意な差を認め,患側と健側の比較でも有意な差を認めたが,筋力低下との関連がみられた.ピボットターンは前十字靱帯不全群と正常群の比較では差がみられたが,患側と健側の比較では著明な差がみられなかった.反復横跳び,両脚8の字走,階段昇降の3項目は前十字靱帯不全患者の運動能力評価法として適当であると考える.
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