Japanese
English
論述
AWガラスセラミック製椎弓スペーサー使用による棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術の経験
Cervical Laminoplasty by Splitting the Spinous Process Using AW Glass-ceramic Lamina Spacer
加茂 裕樹
1
,
竹光 義治
1
,
浜田 修
1
,
山賀 慎一
1
Yuki Kamo
1
1旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
AWガラスセラミック
,
AW glass-ceramics
,
頸椎脊柱管拡大術
,
cervical laminoplasty
,
椎弓スペーサー
,
lamina spacer
Keyword:
AWガラスセラミック
,
AW glass-ceramics
,
頸椎脊柱管拡大術
,
cervical laminoplasty
,
椎弓スペーサー
,
lamina spacer
pp.1115-1122
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900953
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術において,生体活性AWガラスセラミックを用いて新しい椎弓スペーサーを作製し,その臨床成績を検討した.症例は27例(男18,女9),手術時平均年齢は59歳,経過観察期間は平均18ヵ月であった.スペーサーはlarge typeとsmall typeの2種類で計109個を使用した.単純X線写真にて術後1ヵ月の初期固定性,経過観察時の安定性を検討したが,初期固定性は全例優であり,安定性は優11例,良15例であり,不可は皆無であった.6ヵ月以上経過観察し得た20例において,CTで椎弓との結合状態,骨の新生状態を検討した.結合状態,骨新生状態ともに頭側で高く,尾側で低い傾向があった、平均84%で結合が得られており,83%で骨新生がみられた.後屈回旋時に雑音を呈し不快感を訴える例が5例あった.棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術での椎弓スペーサー使用は臨床上,安全であり,手術侵襲を軽減することができ,有用である.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.