Japanese
English
論述
腰部脊柱管狭窄症に対するLipo PGE1静注法の検討
Effects of Intravenous Administration of Lipo PGE1 for Lumbar Spinal Canal Stenosis
村上 正純
1
,
高橋 和久
1
,
山縣 正庸
1
,
高橋 弦
1
,
大竹 良治
1
,
豊根 知明
1
,
北原 宏
1
,
守屋 秀繁
1
Masazumi Murakami
1
1千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Chiba University
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
間欠跛行
,
intermittent claudication
,
リポプロスタグランディンE1
,
Lipo prostaglandin E1
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
間欠跛行
,
intermittent claudication
,
リポプロスタグランディンE1
,
Lipo prostaglandin E1
pp.1011-1018
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900932
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抄録:神経性間欠跛行を主症状とした腰部脊柱管狭窄症30症例に対して,Lipo prostaglandin E1(以下,Lipo PGE1)bolus静注療法を行い臨床効果を検討した.さらに,その効果発現機序を解明する目的で,実験動物およびヒトにおいてレーザードップラー血流計を用いて神経根の血流量を測定し,Lipo PGE1投与による影響を観察した.その結果,①Lipo PGE1投与により,JOA scoreは平均15.9点から19.2点へと有意な上昇を示した.また項目別には,自覚症状における下肢痛・しびれ感および歩行能力とADLにおける歩行について有意な改善であった.②しかしその改善効果は,疼痛を主体とする神経根性間欠跛行例やJOA scoreの低い重症例では劣る傾向であった.③ネコを用いた動物実験および手術に至った臨床例において,Lipo PGE1投与による神経根血流増加作用が確認され,臨床効果発現機序の一つであると考えられた.
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