Japanese
English
誌上シンポジウム 腰部脊柱管狭窄症―最近の進歩
腰部脊柱管狭窄と血管疾患
Lumbar Spinal Canal Stenosis and Peripheral Vascular Diseases
鳥畠 康充
1
Yasumitsu Toribatake
1
1厚生連高岡病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kouseiren Takaoka Hospital
キーワード:
intermittent claudication
,
間欠跛行
,
lumbar spinal canal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
,
peripheral arterial disease
,
慢性動脈閉塞症
Keyword:
intermittent claudication
,
間欠跛行
,
lumbar spinal canal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
,
peripheral arterial disease
,
慢性動脈閉塞症
pp.865-870
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100927
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
最近の本邦における疫学調査から,腰部脊柱管狭窄(LCS)による間欠跛行患者は,慢性動脈閉塞症(PAD)の約7倍程度と推測される.両者を鑑別するポイントは,姿勢因子,下肢知覚障害部位,立位負荷試験,下肢動脈の脈拍異常,ABPI(ankle brachial pressure index)である.しかしながら,画像診断で両者の所見を認め,特徴的症状が混在する合併型間欠跛行患者が,1割以上存在する.その治療法に定まったものはないが,当科では,まずそれぞれの疾患が手術適応であるかを見極め,保存的治療は,両者に有効な血流改善剤や神経ブロックを行っている.本邦では,間欠跛行患者の初診を整形外科医が担当する場合が多い.われわれは,今後,激増が予想される血管性間欠跛行に対しても,診断技術を備える必要がある.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.