Japanese
English
論述
人工股関節置換手術に対する骨萎縮性変化の影響
Influence of Osteoporotic Changes on Clinical Results in Patients of Total Hip Replacement
中島 秀人
1,2
,
原田 育生
1
,
山沢 猛
1
,
長浜 彰宣
1
,
小田 孝明
1
,
下村 裕
1
Hideto Nakajima
1,2
1防衛医科大学校整形外科
2現:自衛隊舞鶴病院
1Department of Orthopedic Surgery, National Defense Medical College
キーワード:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨萎縮性変化
,
osteoporotic changes
,
人工股関節置換手術
,
total hip replacement
,
臨床成績
,
clinical results
Keyword:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨萎縮性変化
,
osteoporotic changes
,
人工股関節置換手術
,
total hip replacement
,
臨床成績
,
clinical results
pp.1267-1272
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900464
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抄録:二次性変股症の診断にて人工股関節置換手術を施行された50歳以上の女性47名55股関節を対象に,骨萎縮性変化と術後成績との関連について検討した.全身性の評価にはSinghの分類,慈大式分類,Barnett & Nordin法による椎体変形度,MD法による第2中手骨骨量度を用い,骨粗鬆化の認められる群と認められない群に分類し比較した.また局所的な評価としてfemoral indexならびにclear zoneの出現頻度を調査した.JOA scoreでは骨粗鬆化の認められる群の方が認められない群に比し,有意に低値を示し,各項目別では歩行能力で両群間に有意差を認めた.また骨粗鬆化の認められる群における術側のfemoral indexは,術前に比し術後に有意に高値を示し,stress shieldingによる骨萎縮が起こりやすいことが示唆された.clear zoneの発生は両群間で明らかな差を認めず,clear zone発生の原因には全身性,局所性の骨萎縮の存在が関与している可能性は低いと考えられた.
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