Japanese
English
シンポジウム 脊柱側弯症に対する最近の手術療法
脊柱側弯症に対する最近の手術療法―Cotrel-Dubousset instrumentation
Clinical Results of Surgical Treatment for Idiopathic Scoliosis with CDI
瀬本 喜啓
1
Yoshihiro Semoto
1
1大阪医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Osaka Medical College
キーワード:
CD instrumentation
,
CD法
,
clinical results
,
臨床成績
,
spinal deformity
,
脊柱変形
Keyword:
CD instrumentation
,
CD法
,
clinical results
,
臨床成績
,
spinal deformity
,
脊柱変形
pp.113-118
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902093
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:フランスのCotrelは,Harrington法とLuqueの考え方を取り入れ,さらにrodを回転することで脊椎のderotation効果が期待できる,より強固で三次元的な矯正が可能なCotrel-Dubousset instrumentation(以下CDI)を開発した.本稿では,主に学童期ならびに思春期特発性側弯症例に対しCDIを用いた107例の手術療法とそれ以外の手術療法の成績とを比較した.CDIの矯正率は他の方法と比べて優れており,平均58.2%であった.しかし,手術時間が長くかかるため出血量が多い点に問題があり,今後の課題である.CDIは,現在数多く開発されている脊柱変形に対するspinal instrumentationの原型であり,いまだにCDIの手術理念を越えるinstrumentはない.新しく市場に出るinstrumentは様々な改良が加えられてはいるが,基本となる手術理念は変わっておらず,CDIの手術手技に通ずれば他のinstrumentの使用に際して全く困難を感じることはない.他の手術療法と比較したCDIの臨床成績を述べた.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.