Japanese
English
調査報告
手術成績におよぼす経過観察率の影響—全人工関節置換術の追跡調査より
The Influence of Follow up Rate on Clinical Results of Operative Treatment: from the follow-up study on total hip replacements
安藤 御史
1
,
後藤 英司
1
Mifumi Ando
1
,
Eiji Gotoh
1
1旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
全人工股関節置換
,
total hip replacement
,
経過観察率
,
follow-up rate
,
臨床成績
,
clinical results
Keyword:
全人工股関節置換
,
total hip replacement
,
経過観察率
,
follow-up rate
,
臨床成績
,
clinical results
pp.1077-1081
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907260
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抄録:全人工関節置換術施行例107名の術後調査より,経過観察順調群,難航群がどのような症例であるかを分析し,手術成績におよぼす経過観察率の影響について検討した.術後1-4年未満と4年以降では経過観察順調群では観察率に有意の差がみられた(P<0.01)ため,術後1-4年未満までは経過観察難航例を無視,あるいは除外しても成績には影響しないが,術後4年以降では経過観察順調群のみの成績は実際の成績よりも常に良くなる傾向がみられた.またこの傾向は術後経過期間が長くなるにつれ強まることが推察された.一方経過観察難航群には成績不良例がより多く含まれていた.従って長期手術成績の検討にあたっては,成績の過大評価を避けるために,かなり高い経過観察率が必要であると考えられた.
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