Japanese
English
臨床経験
当科におけるバイオセラム型人工股関節(京セラ型)5年以上経過例の臨床成績
The Over Five Years Clinical Results of Bioceram Type Total Hip Replacement
中村 正則
1
,
宮岡 英世
1
,
本望 潤
1
,
森 有樹秀
1
,
藤巻 悦夫
1
Masanori Nakamura
1
1昭和大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Showa University School of Medicine
キーワード:
人工股関節置換術
,
total hip replacement
,
バイオセラム型
,
Bioceram type
,
臨床成績
,
clinical results
Keyword:
人工股関節置換術
,
total hip replacement
,
バイオセラム型
,
Bioceram type
,
臨床成績
,
clinical results
pp.291-296
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901323
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抄録:当科において術後5年以上経過したバイオセラム型人工股関節の臨床およびX線学的検討を行った.対象は28例33関節で手術時年齢は平均57.7歳,術後経過観察期間は平均6.2年である.最終調査時のJOA scoreは平均82.2点であった.X線所見はclear zoneを長屋のstage分類で評価,stageIII,IVを呈したものは9関節(27.2%,うち4関節は高位脱臼例)であった,またDEXA法により腰椎L2~L4の平均骨密度を測定したところ,stage III,IV群が有意に低値であった.stage III,IVを呈した9関節のうち,片側例は2関節のみで明らかに両側例の成績が不良であった.またstage III,IVを呈したソケットはすべて40または42mmで小さい径の成績が悪かった.また,骨頭中心の位置が,内側および上方になりすぎないよう骨移植を併用したものに良好な成績が得られた.現時点では,revision例はなく,満足する結果が得られている.
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