Japanese
English
論述
大腿骨頭辷り症に対する徒手整復の検討
Manual Reduction for Slipped Capital Femoral Epiphysis
飯田 哲
1
,
篠原 寛休
1
,
藤塚 光慶
1
,
矢島 敏晴
1
,
佐久間 博
1
,
堂後 昭彦
1
,
丘 真澄
1
,
守矢 秀幸
1
Satoshi Iida
1
1松戸市立病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Matsudo Municipal Hospital
キーワード:
大腿骨頭辷り症
,
slipped capital femoral epiphysis
,
徒手整復
,
manual reduction
,
骨頭壊死
,
aseptic necrosis
Keyword:
大腿骨頭辷り症
,
slipped capital femoral epiphysis
,
徒手整復
,
manual reduction
,
骨頭壊死
,
aseptic necrosis
pp.771-777
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900888
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抄録:大腿骨頭辷り症に対する非観血的徒手整復の成績について検討を行った.対象症例はacute type:2関節,acute on chronic type:4関節,計6例6関節である.本法の適応は受傷後3週間以内のacute type及びacute on chronic typeの大腿骨頭辷り症で,X線上後方傾斜角30°以上であり,数日間の介達牽引にて整復されない症例に限った.整復手技は,全麻下背臥位で患側股関節を愛護的に屈曲・内旋・外転させる.骨端線のstabilityは受傷からの期間やX線像からだけでは一様に決められないため,この方法で整復されない症例は既に辷り部骨端線においてそれなりのstabilityが獲得されていると考え,整復位が得られる得られないにかかわらず整復操作はただ1回のみとした.術後平均4年1ヵ月の経過観察においてX線上全例に頸部短縮を認めるものの,1例の骨頭壊死もなく良好な結果を得た.
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