Japanese
English
手術手技 私のくふう
アキレス腱皮下断裂に対する経皮的縫合法について
Percutaneous Repair of Acute Closed Ruptured Achilles Tendon
泉 清治
1
,
林 泰夫
1
,
上村 光治
1
,
外園 不二夫
1
,
小糸 博文
1
,
伊達 徹
1
,
田中 宏明
1
,
高木 茂
1
,
緒方 博司
1
Kiyoji Izumi
1
1熊本労災病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kumamoto Rosai Hospital
キーワード:
アキレス腱皮下断裂
,
acute closed ruptured Achilles tendon
,
経皮的腱縫合法
,
percutaneous repair
,
縫合針
,
new type suture needle
Keyword:
アキレス腱皮下断裂
,
acute closed ruptured Achilles tendon
,
経皮的腱縫合法
,
percutaneous repair
,
縫合針
,
new type suture needle
pp.1029-1033
発行日 1991年9月25日
Published Date 1991/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900422
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抄録:目的;アキレス腱断裂の観血的縫合に伴う局所感染,皮膚と腱との癒着,皮膚綾痕形成などを防止する目的で,我々は最近,経皮的縫合法を採用しているので,その治療法の実際と成績を報告する.方法;直径2.4mmのスタインマンピンの中央に穴をあけ,両端を鋭くした約15cmの縫合針を作成して用いた.アキレス腱断裂端のそれぞれ2cm近位,遠位側の内,外側の4ヵ所に局麻後,近位内側部に約0.5cmの皮切を加え,ここより縫合針で順に腱縫合を行った.後療法としては足関節下垂位ギプス,中間位ギプス固定をそれぞれ3週間行い,術後4週から荷重歩行を許可した.結果;症例は7例,全例スポーツが原因の完全断裂で,受傷から手術までの期間,手術時間,入院期間,手術から職場復帰の期間はそれぞれ平均1.6日,16分,28日,2.3ヵ月であった.足関節の背屈制限は健側と比較して5°以内であり,美容的にも良好で,短期成績ではあるが再断裂はない.
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