認定医講座
神経・筋疾患の電気生理学的検査―筋電図および神経伝導検査
木村 彰男
1
,
千野 直一
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
pp.732-737
発行日 1990年6月25日
Published Date 1990/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900129
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はじめに
電気生理学的検査の扱う範囲は,いわゆる運動単位を中心とした,末梢神経・筋肉・神経筋接合部に限られていたが1),最近の医用工学の進歩に伴い,誘発電位検査も積極的に臨床応用されるようになり,その守備範囲は脊髄・大脳へと広がっている.特に整形外科領域では脊髄誘発電位・体性感覚誘発電位4,5)が有用な検査であるが,今回は紙面の制約もあり,従来より運動単位の検査の柱となっている筋電図と神経伝導検査を中心に解説したい.
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