増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
疾患編
—感染症が疑われる患者のみかた—化膿性脊椎(椎間板)炎・腸腰筋膿瘍/[COLUMN]顎関節脱臼の整復,どうやってしますか?
糸井 陽
1
Akira ITOI
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院整形外科
pp.736-740
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202052
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整形外科医が1人当直で遭遇した化膿性脊椎炎・腸腰筋膿瘍のエマージェンシー,すなわち緊急手術や早期穿刺排膿に限定して解説する.敗血症性ショックは本稿の範囲ではないため割愛する.
当直中に重要なのは,疾患の想起である.本疾患は麻痺以外の自覚症状が軽度のことがあり,特異的症状も限られる.しかし近年,患者が増加しており,脊椎の痛みでは常に鑑別すべき疾患である.
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