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誌上シンポジウム がん診療×整形外科「がんロコモ」
がん診療において『動ける』ことの意義とは?
What Does “You Can Move” Mean in Cancer Treatment and Care?
大島 和也
1
Kazuya OSHIMA
1
1社会医療法人生長会ベルランド総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, BellLand General Hospital
キーワード:
がんロコモ
,
cancer and locomotive syndrome
,
チーム医療
,
multidisciplinary care team
,
トータルケア
,
total supportive care
Keyword:
がんロコモ
,
cancer and locomotive syndrome
,
チーム医療
,
multidisciplinary care team
,
トータルケア
,
total supportive care
pp.1001-1005
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201484
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がん患者の運動器の障害は,これまでは意識的,積極的な治療の対象ではなかったが,いまではがん診療としてケアすべき対象になっている.それは,がん治療の前に,動くことは「生活する」ために必要な機能であり,どうすれば「動ける」かが求められているからである.つまり,がん患者やその家族・介護者にとって,「生きる」ための治療もさることながら,「動ける」ための『がんロコモ』の予防・ケアが必要なのである.これは,何も特別なこと,難しいことではなく,いつもの診療のなかで一声かける熱意でチーム医療を動かし,当たり前の生活を続ける幸せをもたらすことに過ぎない.
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