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第1土曜特集 小児・AYAがんの最前線
小児・AYAがん患者のトータルケアの現状と今後の展望
Current status and future prospects of total care for pediatric, adolescent and young adult patients with cancer
岩本 彰太郎
1
Shotaro IWAMOTO
1
1三重大学医学部附属病院小児・AYAがんトータルケアセンター
キーワード:
小児がん
,
AYA(思春期・若年成人)がん
,
トータルケア
,
がんサバイバーシップケア
,
ヘルスリテラシー
Keyword:
小児がん
,
AYA(思春期・若年成人)がん
,
トータルケア
,
がんサバイバーシップケア
,
ヘルスリテラシー
pp.103-108
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28001103
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わが国における小児(0~14歳)からAYA(思春期・若年成人)世代(15~39歳)のがん罹患推計数は年間22,000人ほどで,全がん患者(約100万人)の約2~3%にしかすぎない.しかし対象とする年齢層は幅広く,がん種も多様で,患者・家族のニーズもさまざまであるため,小児・AYAがん患者へのトータルケアの充実が求められている.小児・AYAがんに対するリスク分類に伴う集学的治療の進歩に伴い,70~80%の患者で長期生存が可能な時代となった.そのため治療中はもちろん,治療後の患者のニーズや心理社会的課題に対応できるよう,地域社会資源も含めた多職種・多機関で構成されたチームアプローチが必要とされる.また,小児・AYAがん患者に対するチーム支援を実践する過程で,患者自身の自立・自律を促し,ヘルスリテラシーを高める支援やがんサバイバーシップケアを提供できるように意識し取り組むことが重要である.
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